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600円のオペラ

2019.06.28 

クラシック音楽の中でも「オペラ」は、2時間、3時間の長丁場で、かなりハードルが高く感じられます。ハードルが高いのは時間だけではありません。日本で名の知れた海外のオペラを見に行くと、チケットは最低3万円、なんなら5万円かかります。

ところが、本場で、有名どころの生オペラを600円で観る方法があります。先日初めてウィーンに行って、ウィーン国立歌劇場見学ツアーに参加した際、ガイドさんが、「当日ならんで買える立見席が5ユーロです。観光で来られた方も、気軽に試していただけるとよいと思います。」と教えてくれたのを聞いて、"立見席でオペラ"に挑戦してみました。

立ち見席は、特別のチケット売り場があり、開場1時間前には100人以上が並んでいます。長蛇の列を見て戦う気力が萎みそうになりますが、立ち見も早いほうがいい場所ですので「チケット買えるかなー」と心配しながら我慢して並びます。ラッキーにもチケットが買えると立見席に移動して、自分の場所を確保します。立見席ではありますが、なんと歌詞の日本語訳をリアルタイムで表示してくれるタブレットがついているので、ストーリーがわからなくて困ることはありません。

しかし、立見席はやっぱり立見席。この日のオペラは3時間もので、幕間に休憩もありますので、午後4時前から並び始めて、オペラが終わった午後10時くらいまで、ほとんどずっと立っていたんじゃないかと思います。音楽も舞台も素晴らしいのですが、気を抜くと足が痛いのが気になって、集中力がなくなります。ついでに、きれいな服を着て通常の席に座っている人たちと観光客でイモ洗いになっている立見席の自分たちを比べると、神聖ローマ帝国だけに貴族と平民の身分差を感じたりもします。

とはいえ、600円でこんなパフォーマンスを見られるのはすばらしいです。音楽好きのおじいさんが、今日は暇だからちょっと並んでオペラでものぞいてみるかと言って観に来たりできるんだろうなーと、痛い足をさすりながら考えたのでした。(Y)

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